問題
中脳にある機能はどれか。
- 体温調節
- 姿勢調節
- 本能行動
- 下垂体ホルモン調節
解答: 2(姿勢調節)
解説
- 誤り。体温調節中枢は視床下部に存在する。産熱中枢は視床下部後部、放熱中枢は視床下部前部にある。
- 正しい。中脳には姿勢調節に関与する重要な構造が存在する。赤核は錐体外路系の中継核として四肢の屈筋緊張の調節に関与し、上丘は視覚刺激に応じた頭部・眼球の反射的な運動に関与する。また、立ち直り反射の中枢も中脳に存在し、体の正常な姿勢を維持・回復する機能を担う。中脳にはこのほか対光反射中枢や眼球運動の中枢も存在する。
- 誤り。本能行動(摂食・性行動・飲水行動など)の調節は視床下部と大脳辺縁系が担う。
- 誤り。下垂体ホルモンの調節は視床下部が担い、視床下部の神経分泌細胞が放出ホルモン・抑制ホルモンを産生して下垂体前葉を制御する。
ポイント
中脳の主要機能は姿勢調節・対光反射・眼球運動であり、体温・本能行動・ホルモン調節は視床下部の機能である。
- 覚え方のコツ: 視床下部の機能は「た・せ・の・ホ・じ」=「体温・摂食・飲水(のむ)・ホルモン・情動」。中脳は「姿勢」「目(対光・眼球運動)」と覚える。
- 関連知識: 中脳と視床下部の機能の区別は頻出テーマである。中脳の黒質はドーパミン産生部位であり、パーキンソン病との関連が重要である。
- よくある間違い: 体温調節や摂食調節を中脳の機能と答えてしまうこと。これらはすべて視床下部の機能である。
- 教科書では「J.視床下部」の範囲に該当する。
| 機能 | 中枢の所在 |
|---|---|
| 体温調節 | 視床下部 |
| 摂食・飲水行動 | 視床下部 |
| 下垂体ホルモン調節 | 視床下部 |
| 本能行動・情動 | 視床下部・大脳辺縁系 |
| 姿勢調節 | 中脳(赤核・上丘) |
| 対光反射 | 中脳 |
| 眼球運動 | 中脳 |
表: 中脳と視床下部の機能比較
『理由で解く 生理学』 Kindle版
本書は、生理学の各テーマを「機序・因果」の観点から再構成し、
知識の断片化を防ぎながら、臨床・学習現場で再利用しやすい理解を目指しています。初学者の学習補助だけでなく、授業設計・復習教材としても活用いただければ幸いです。
Kindle Unlimitedでも使えます。
理由で解く 生理学: 国家試験問題 941問 完全攻略 理由で解く国試過去問






コメント