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下垂体前葉ホルモンとその作用との組合せで正しいのはどれか

問題

下垂体前葉ホルモンとその作用との組合せで正しいのはどれか。

  1. プロラクチン ―――――― 射 乳
  2. 成長ホルモン ―――――― 血糖値の低下
  3. 黄体形成ホルモン ―――― 排卵の誘発
  4. 甲状腺刺激ホルモン ――― 尿細管での水再吸収促進

解答: 3(黄体形成ホルモン ―――― 排卵の誘発)

解説

  1. 誤り。プロラクチンの作用は「乳汁産生促進」であり、「射乳」はオキシトシン(下垂体後葉ホルモン)の作用である。乳汁を「作る」のがプロラクチン、乳汁を「出す」のがオキシトシンと区別する。
  1. 誤り。成長ホルモン(GH)は血糖値を低下させるのではなく上昇させる。GHはインスリン拮抗作用を持ち、脂肪分解促進とともに血糖を上昇させる。
  1. 正しい。黄体形成ホルモン(LH)は下垂体前葉から分泌され、排卵を誘発する。卵胞の成熟に伴いエストロゲン分泌が増加し、正のフィードバックによりLHが大量に分泌される(LHサージ)。このLHサージが成熟卵胞を破裂させて排卵を引き起こす。排卵後、卵胞は黄体に変化しプロゲステロンを分泌する。
  1. 誤り。甲状腺刺激ホルモン(TSH)の作用は甲状腺ホルモンの分泌促進であり、尿細管での水再吸収促進はバソプレシン(ADH、下垂体後葉ホルモン)の作用である。

ポイント

下垂体前葉ホルモンの組合せ問題では、各ホルモンの作用を正確に対応させることが必須である。

  • 覚え方のコツ: 「プロラクチン=プロの酪農家=乳を作る(産生)」「オキシトシン=おっぱいを押し出す(射乳)」と区別する。
  • 関連知識: 下垂体前葉ホルモンは6つ(GH、PRL、TSH、ACTH、FSH、LH)。このうちTSH・ACTH・FSH・LHは「刺激ホルモン(トロピンホルモン)」として末梢内分泌腺を支配する上位ホルモンである。
  • よくある間違い: プロラクチンの「乳汁産生」とオキシトシンの「射乳」の混同が最頻出。また成長ホルモンを「血糖低下」とする誤りも多い。GHは血糖上昇ホルモンの一つである。
  • 教科書では「d.ホルモン分泌の調節」の範囲に該当する。
前葉ホルモン 正しい作用 よくある誤答
プロラクチン(PRL) 乳汁産生促進 射乳(→オキシトシン)
成長ホルモン(GH) 成長促進・血糖上昇 血糖低下(→インスリン)
LH 排卵誘発・黄体形成
TSH 甲状腺ホルモン分泌促進 水再吸収(→ADH)
ACTH コルチゾール分泌促進
FSH 卵胞発育・精子形成

表: 下垂体前葉ホルモンの正しい作用とよくある誤答

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この記事を書いた人

黒澤一弘(株式会社SBCHAプラクシス代表・つむぐ指圧治療室・東京都立大学 解剖学実習非常勤講師)
鍼灸師、按摩マッサージ指圧師、柔道整復師などの国家試験に向けた解剖学の知識向上を応援します。初学者にも分かり易く、記憶に残りやすい講座を心がけています。

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