問題
レム睡眠について誤っている記述はどれか。
- 眼球が急速に動く。
- 脳波が徐波になる。
- 自律神経機能が乱れる。
- 逆説睡眠とも呼ばれる。
解答: 2(脳波が徐波になる。)
解説
- 正しい。レム睡眠の名称はRapid Eye Movement(急速眼球運動)に由来し、睡眠中に眼球が急速に動くことが最大の特徴である。
- 誤り。レム睡眠では脳波は低振幅速波を示し、覚醒時に近いパターンとなる。徐波(高振幅徐波=δ波)を示すのはノンレム睡眠(特に深睡眠の段階3・4)である。レム睡眠の脳波が覚醒時に類似していることが「逆説睡眠」と呼ばれる理由でもある。身体は弛緩して眠っているのに、脳は活動的という「逆説的」な状態である。
- 正しい。レム睡眠中は自律神経機能が不安定となり、心拍数・血圧・呼吸が不規則に変動する。交感神経活動の亢進時期がある。
- 正しい。レム睡眠では身体(骨格筋)は弛緩しているが脳は活動しているため、逆説睡眠(paradoxical sleep)とも呼ばれる。
ポイント
レム睡眠の脳波は「低振幅速波(覚醒様)」であり、「徐波」ではない。徐波が出現するのはノンレム睡眠(深睡眠)である。
- 覚え方のコツ: 「レム=脳は覚醒に近い(速波)=逆説睡眠」「ノンレム=脳も休息(徐波)」と脳波のパターンで区別する。
- 関連知識: 問657(レム睡眠の出現回数)でもレム睡眠が出題されている。レム睡眠は約90分周期で一夜に4〜5回出現し、後半ほど持続時間が長くなる。
- よくある間違い: 「睡眠中だから脳波は徐波」と一律に考えてしまいやすいが、レム睡眠中は脳が活動的であるため速波を示す。徐波を示すのはノンレム睡眠のみである。
- 教科書では「c.新皮質」の範囲に該当する。
『理由で解く 生理学』 Kindle版
本書は、生理学の各テーマを「機序・因果」の観点から再構成し、
知識の断片化を防ぎながら、臨床・学習現場で再利用しやすい理解を目指しています。初学者の学習補助だけでなく、授業設計・復習教材としても活用いただければ幸いです。
Kindle Unlimitedでも使えます。
理由で解く 生理学: 国家試験問題 941問 完全攻略 理由で解く国試過去問






コメント