問題
ホルモンとその作用の組合せで正しいのはどれか。
- 成長ホルモン 軟骨形成抑制
- オキシトシン 子宮平滑筋弛緩
- 副甲状腺ホルモン 血中カルシウム濃度上昇
- アルドステロン 血中ナトリウム濃度低下
解答: 3(副甲状腺ホルモン 血中カルシウム濃度上昇)
解説
- 誤り。成長ホルモン(GH)は軟骨形成を抑制するのではなく促進する。GHはIGF-1を介して骨端軟骨の増殖と分化を促進し、骨の成長に寄与する。
- 誤り。オキシトシンは子宮平滑筋を弛緩させるのではなく収縮させる。出産時にオキシトシン受容体に結合して子宮収縮を促進し、分娩を助ける。
- 正しい。副甲状腺ホルモン(パラソルモン/PTH)は血中カルシウム濃度を上昇させるホルモンである。骨からのCa2+動員(破骨細胞活性化による骨吸収促進)、腎臓でのCa2+再吸収促進、活性型ビタミンD産生促進を介した腸管Ca2+吸収増加の3つの機序により血中Ca2+を上昇させる。
- 誤り。アルドステロンはNa+の再吸収を促進するため、血中Na+濃度を低下させるのではなく上昇させる。同時にK+排泄を促進する。
ポイント
組合せ問題では各ホルモンの作用方向(促進vs抑制、上昇vs低下)を正確に把握することが決定的に重要である。
- 覚え方のコツ: 「PTH=パラソルモン=Ca↑」「カルシトニン=Ca↓」の対比は超頻出。「アルドステロン=Na↑K↓」もセットで記憶する。
- 関連知識: 副甲状腺ホルモンのCa上昇作用は3つのルート(骨・腎・腸管)。覚え方は「PTHの3つの手=骨をこわす・腎で拾う・腸で吸う」。
- よくある間違い: アルドステロンの作用で「Na再吸収促進=Na↑」であり「低下」ではない。Na再吸収=血中Naが増えるという論理を確認する。
- 教科書では「e.副甲状腺のホルモン」の範囲に該当する。
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