問題
ヘマトクリットについて誤っている記述はどれか。
- 貧血で低下する。
- 脱水状態で低下する。
- 赤血球容積比と呼ばれる。
- 成人男性の正常値は約45%である。
解答: 2(脱水状態で低下する。)
解説
- 正しい。貧血では赤血球数やヘモグロビン量が減少する。→ 全血液中に占める赤血球容積の割合であるヘマトクリットは低下する。
- 誤り。脱水状態ではヘマトクリットは低下ではなく上昇する。→ 脱水により血漿量(水分)が減少するため、相対的に赤血球の占める割合が増加する。→ 赤血球の絶対数は変わらなくても、血漿量の減少により見かけ上ヘマトクリットが上昇する。
- 正しい。ヘマトクリットは全血液容積に占める赤血球容積の割合であり、赤血球容積比とも呼ばれる。→ 凝固阻止剤を加えた血液を遠心分離して測定する。
- 正しい。成人男性のヘマトクリットの正常値は約45%である。→ 成人女性では約40%とやや低い。→ 男女差は赤血球数の違いを反映している。
ポイント
- 脱水ではヘマトクリットは「上昇」する。血漿量が減少し赤血球の相対的割合が増加するためである。
- 覚え方のコツ: 「貧血=赤血球が減る=Ht低下」「脱水=水(血漿)が減る=Ht上昇」と対比で覚える。変動するのが赤血球側か血漿側かで方向が逆になる。
- 関連知識: 多血症(赤血球増多症)でもヘマトクリットは上昇する。ヘマトクリット値は血液の粘性にも影響し、高値では血栓リスクが上昇する。
- よくある間違い: 脱水でヘマトクリットが「低下する」と答えること。脱水は血漿量の減少であり、赤血球の濃縮を招くためヘマトクリットは上昇する。
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