問題
ビリルビンについて誤っているのはどれか。
- 胆汁成分である。
- 血漿タンパクである。
- 腸内でウロビリノーゲンになる。
- ヘモグロビンの分解産物である。
解答: 2(血漿タンパクである。)
解説
- 正しい。肝臓でグルクロン酸抱合を受けた水溶性のビリルビン(直接ビリルビン)は、肝臓から胆汁成分として十二指腸へ排泄される。ビリルビンは胆汁の主要色素成分である。
- 誤り。ビリルビンは血漿タンパク質ではなく、ヘモグロビンの分解産物(胆汁色素)である。ヘムは鉄を離してビリルビンという黄色い色素となる。ビリルビンは不溶性(間接ビリルビン)で、タンパク質と結合して肝臓に運ばれ。ように、ビリルビンはアルブミンに結合して血中を運搬されるが、ビリルビン自体はタンパク質ではない。
- 正しい。腸内に出たビリルビンは細菌の作用により還元されてウロビリノゲンとなり、大部分(約80%)は糞便中に排泄される。
- 正しい。赤血球の破壊によって放出されたヘモグロビンはヘムとグロビンに分解され、ヘムは鉄を離してビリルビンという黄色い色素となる。ヘモグロビンの分解産物である。
ポイント
- ビリルビンはヘモグロビンの分解産物(胆汁色素)であり、血漿タンパク質ではない。血中ではアルブミンに結合して運搬される。
- 覚え方のコツ: 「ヘモグロビン→ヘム→ビリルビン→ウロビリノゲン」の代謝経路を順番に覚える。
- 関連知識: 血中ビリルビン濃度が約2mg/dlを超えると皮膚や眼球結膜が黄色に染まり黄疸となる。
- よくある間違い: 「ビリルビンはアルブミンと結合→ビリルビンは血漿タンパク」と混同しやすい。ビリルビンはアルブミンに「運ばれる」物質であり、タンパク質そのものではない。
| ビリルビン代謝の段階 | 場所 | 内容 |
|---|---|---|
| ヘモグロビン分解 | 脾臓(細網内皮系) | Hb→ヘム+グロビン→ビリルビン(間接型) |
| 肝臓での抱合 | 肝臓 | 間接ビリルビン→直接ビリルビン |
| 胆汁排泄 | 十二指腸 | 直接ビリルビンが胆汁として排泄 |
| 腸内変換 | 腸管 | ビリルビン→ウロビリノゲン(約80%が糞便排泄) |
表: ビリルビンの代謝経路
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