問題
ビタミンについて正しいのはどれか。
- ビタミン A はエネルギー源となる。
- ビタミン B12 の摂取不足で脚気となる。
- ビタミン C はコラーゲン生成に関与する。
- ビタミン K は骨の構成成分となる。
解答: 3(ビタミン C はコラーゲン生成に関与する。)
解説
- 誤り。ビタミンAはエネルギー源にならない。→ビタミンAは脂溶性ビタミンで、視覚(ロドプシンの構成成分)や上皮組織の維持に関与する。→エネルギー源となるのは糖質・脂質・タンパク質の三大栄養素である。
- 誤り。ビタミンB12の摂取不足では巨赤芽球性貧血が起こる。→脚気はビタミンB1(チアミン)の欠乏で生じる。→ビタミンB12は葉酸とともに「抗貧血ビタミン」と呼ばれ、赤血球の新生を促すとされている。
- 正しい。ビタミンCはコラーゲン生成に関与する。→ビタミンC(アスコルビン酸)はコラーゲン合成時のプロリン・リジンの水酸化反応に補酵素として必要である。→ビタミンC欠乏ではコラーゲン合成が障害され、壊血病(出血傾向・歯肉腫脹など)を引き起こす。
- 誤り。ビタミンKは骨の構成成分ではなく、血液凝固因子の合成に必要な脂溶性ビタミンである。プロトロンビンの産生にはビタミンKが必要なので、ビタミンKの不足で血液凝固障害が起こる。→補足として、ビタミンKは骨代謝にも関与するが「構成成分」ではない。
ポイント
- ビタミンKは血液凝固因子合成、ビタミンB12は赤血球新生、ビタミンCはコラーゲン合成に必要。
- 覚え方のコツ: 「K=Koagulation(ドイツ語で凝固)」でビタミンKは凝固と覚える。「B12=Blood(血液=赤血球)」と連想。
- 関連知識: 胃全切除ではビタミンB12吸収に必要な内因子が欠如し、巨赤芽球性貧血(悪性貧血)が起こる。胆汁排泄障害では脂溶性ビタミンKの吸収低下で凝固障害が起こる。
- よくある間違い: ビタミンB1とB12の欠乏症を混同する。B1欠乏=脚気、B12欠乏=巨赤芽球性貧血。
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