問題
ヒトの体液のpHについて正しい値はどれか。
- 5.4
- 6.4
- 7.4
- 8.4
解答: 3(7.4)
解説
- 誤り。pH5.4は強い酸性であり、生命維持が不可能な値である。
- 誤り。pH6.4は酸性であり、重度のアシドーシスを超えた致死的な値である。
- 正しい。血液は粘稠性を持った比重1.06、弱アルカリ性(pH7.4)の液体。また「血液のpHは通常7.40程度(7.35〜7.45)で、わずかにアルカリ側に傾いた状態で一定に保たれる」と記載されている。このpHは重炭酸緩衝系をはじめとする緩衝系と、肺によるCO₂排出、腎臓によるH⁺排泄により狭い範囲に維持されている。
- 誤り。pH8.4は強いアルカリ性であり、重度のアルカローシスで生命維持が困難な値である。
ポイント
- ヒトの血液のpHは約7.4(正常範囲7.35〜7.45)で、弱アルカリ性に維持されている。
- 覚え方のコツ: 「pH7.4=弱アルカリ性」と数値をそのまま暗記する。中性がpH7.0なので、7.4は「わずかにアルカリ寄り」と理解する。
- 関連知識: pHが正常範囲を超えて酸性側に向かう状態をアシドーシス、アルカリ性側に向かう状態をアルカローシスと呼ぶ。(問題093参照)。いずれも病的状態である。
- よくある間違い: 「血液は酸性」と思いがちだが、正常な血液は弱アルカリ性である。ただし多くの食品は代謝分解されて酸性物質H⁺を生じるため、血液は酸性に傾きやすい。緩衝系や肺・腎臓の働きで弱アルカリ性に保たれている。
| pH | 状態 | 臨床的意義 |
|---|---|---|
| <7.35 | アシドーシス | 病的状態(呼吸性・代謝性) |
| 7.35〜7.45 | 正常範囲 | 弱アルカリ性 |
| >7.45 | アルカローシス | 病的状態(呼吸性・代謝性) |
表: 血液pHと臨床的意義
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