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ヒスタミンを遊離する細胞はどれか

問題

ヒスタミンを遊離する細胞はどれか。

  1. 単球
  2. 肥満細胞
  3. 好中球
  4. リンパ球

解答: 2(肥満細胞)

解説

  1. 誤り。単球はマクロファージに分化して貪食作用と抗原提示を行うが、ヒスタミン遊離の主要な細胞ではない。
  1. 正しい。肥満細胞(マスト細胞)は組織中に広く分布し、細胞内の顆粒にヒスタミンを多量に貯蔵している。アレルゲンがIgE抗体を介して肥満細胞表面のFcε受容体に結合・架橋すると脱顆粒が起こり、ヒスタミンが遊離される。ヒスタミンは血管拡張、血管透過性亢進、気管支平滑筋収縮、かゆみなどのI型アレルギー(即時型)症状を引き起こす。
  1. 誤り。好中球は細菌の貪食・殺菌を行う自然免疫の主力であるが、ヒスタミン遊離の主要な細胞ではない。
  1. 誤り。リンパ球は獲得免疫(液性免疫・細胞性免疫)に関与するが、ヒスタミン遊離の主要な細胞ではない。

ポイント

ヒスタミンを遊離する代表的な細胞は肥満細胞(マスト細胞)と好塩基球であり、I型アレルギー反応の主要なメディエーターである。

  • 覚え方のコツ: 「肥満細胞は”ヒ”スタミンで”肥”える」と語呂合わせで記憶する。肥満細胞の「肥満」は顆粒が充満して膨らんだ形態に由来する。
  • 関連知識: 血液中の好塩基球も同様にヒスタミンを含み、I型アレルギーに関与する。臨床的にはアナフィラキシーショック(全身性のI型アレルギー)の治療にアドレナリンが使用される。抗ヒスタミン薬は花粉症やじんま疹の治療に用いられる。
  • よくある間違い: 好塩基球と肥満細胞を混同しやすい。好塩基球は血液中、肥満細胞は組織中に存在する点が異なるが、どちらもヒスタミンを含む。
  • 教科書では「c.白血球の働き」の範囲に該当する。
ヒスタミン関連細胞 存在部位 共通機能
肥満細胞(マスト細胞) 組織中(皮膚・粘膜) IgE介在性のヒスタミン遊離
好塩基球 血液中 IgE介在性のヒスタミン遊離

表: ヒスタミンを遊離する細胞の比較

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この記事を書いた人

黒澤一弘(株式会社SBCHAプラクシス代表・つむぐ指圧治療室・東京都立大学 解剖学実習非常勤講師)
鍼灸師、按摩マッサージ指圧師、柔道整復師などの国家試験に向けた解剖学の知識向上を応援します。初学者にも分かり易く、記憶に残りやすい講座を心がけています。

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