問題
ニューロンから分泌されるのはどれか。
- オキシトシン
- 成長ホルモン
- パラソルモン
- レニン
解答: 1(オキシトシン)
解説
- 正しい。オキシトシンは視床下部の室傍核・視索上核に存在する神経分泌細胞(ニューロン)で合成され、軸索を通じて下垂体後葉に運ばれ、神経末端から血中に放出される。この過程を「神経分泌」といい、ニューロンがホルモンを産生・分泌する特殊な例である。同様にバゾプレッシン(ADH)もニューロンから分泌される。
- 誤り。成長ホルモンは下垂体前葉のソマトトロフ細胞(腺細胞)から分泌されるペプチドホルモンであり、ニューロンからの分泌ではない。
- 誤り。パラソルモンは副甲状腺の主細胞から分泌されるペプチドホルモンであり、ニューロンからの分泌ではない。
- 誤り。レニンは腎臓の傍糸球体細胞(顆粒細胞)から分泌される酵素であり、ニューロンからの分泌ではない。
ポイント
ニューロンから分泌されるホルモン(神経分泌ホルモン)は下垂体後葉ホルモンであるオキシトシンとバゾプレッシンの2つである。
- 覚え方のコツ: 「後葉の”お”と”ば”(オキシトシンとバゾプレッシン)は脳(ニューロン)から出る」と覚える。前葉は腺細胞から。
- 関連知識: 視床下部の放出ホルモン(TRH、CRH、GnRH等)もニューロンから分泌されるが、門脈系を介して下垂体前葉に到達するため「下垂体門脈系」の知識と合わせて理解する。問題514と同テーマであり、「神経末端から」と「ニューロンから」は同じ概念。
- よくある間違い: 副腎髄質のクロム親和性細胞は発生学的に交感神経節後ニューロンと同じ起源であるが、「ニューロン」には分類されない。あくまで内分泌細胞としてカテコールアミンを分泌する。
- 教科書では「d.ホルモン分泌の調節」の範囲に該当する。
『理由で解く 生理学』 Kindle版
本書は、生理学の各テーマを「機序・因果」の観点から再構成し、
知識の断片化を防ぎながら、臨床・学習現場で再利用しやすい理解を目指しています。初学者の学習補助だけでなく、授業設計・復習教材としても活用いただければ幸いです。
Kindle Unlimitedでも使えます。
理由で解く 生理学: 国家試験問題 941問 完全攻略 理由で解く国試過去問






コメント