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セクレチンが分泌を促進する消化液はどれか

問題

セクレチンが分泌を促進する消化液はどれか。

  1. 膵液
  2. 腸液
  3. 胃液
  4. 唾液

解答: 1(膵液)

解説

  1. 正しい。十二指腸の内容物が酸性になると小腸粘膜(特に十二指腸粘膜)のセクレチン分泌細胞からセクレチンが分泌される。セクレチンは血液によって膵臓に運ばれ、外分泌細胞に作用してHCO3-(重炭酸イオン)に富む膵液の分泌を促進する。この膵液により十二指腸内の酸性糜粥が中和され、膵消化酵素が至適pHで作用できる環境が整う。セクレチンは肝細胞からの胆汁分泌も促進する。
  1. 誤り。腸液の分泌促進にセクレチンが関与する記載もあるが、セクレチンの主要な標的は膵液である。
  1. 誤り。セクレチンは胃液(胃酸)の分泌を抑制する方向に作用する。胃液分泌を促進するのはガストリンである。
  1. 誤り。唾液の分泌は自律神経(主に副交感神経)により調節されており、セクレチンによる調節は受けない。

ポイント

  • セクレチンの最も重要な作用は、HCO3-に富むアルカリ性膵液の分泌促進である。
  • 覚え方のコツ: 「セクレチン=膵(すい)液のHCO3-を増やして中和」と覚える。対比として「CCK=膵液の酵素を増やして消化」と組み合わせる。
  • 関連知識: セクレチンは肝細胞からの胆汁分泌も促進する。一方、胆嚢の収縮を促すのはCCKである。この「胆汁分泌=セクレチン」「胆嚢収縮=CCK」の区別も重要である。
  • よくある間違い: セクレチンは胃液分泌を「促進」すると誤解しやすいが、実際には胃酸分泌を「抑制」する。セクレチンの腸相での役割は胃液分泌抑制と膵液分泌促進である。
表: セクレチンとCCKの作用の対比
項目 セクレチン コレシストキニン(CCK)
分泌刺激 十二指腸内の酸 アミノ酸・脂肪酸
膵液への作用 HCO3-・水分に富む膵液を促進 消化酵素に富む膵液を促進
胆汁系への作用 肝細胞の胆汁分泌促進 胆嚢収縮・胆汁排出促進
胃への作用 胃酸分泌抑制

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この記事を書いた人

黒澤一弘(株式会社SBCHAプラクシス代表・つむぐ指圧治療室・東京都立大学 解剖学実習非常勤講師)
鍼灸師、按摩マッサージ指圧師、柔道整復師などの国家試験に向けた解剖学の知識向上を応援します。初学者にも分かり易く、記憶に残りやすい講座を心がけています。

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