問題
カテコールアミンα受容体の興奮で生じる効果はどれか。
- 心拍数増加
- 気管支拡張
- 心収縮力増加
- 血管収縮
解答: 4(血管収縮)
解説
- 誤り。心拍数増加はβ1受容体の興奮によって生じる効果であり、α受容体の作用ではない。
- 誤り。気管支拡張はβ2受容体の興奮によって生じる効果であり、α受容体の作用ではない。
- 誤り。心収縮力増加はβ1受容体の興奮によって生じる効果であり、α受容体の作用ではない。
- 正しい。α受容体(特にα1受容体)の興奮により血管平滑筋が収縮し、血管収縮が生じる。α1受容体は主に血管平滑筋、瞳孔散大筋、消化管括約筋に分布している。血管収縮により末梢血管抵抗が上昇し、血圧が上昇する。ノルアドレナリンはα受容体への親和性が高く、血管収縮作用が強い。
ポイント
α受容体とβ受容体の作用の違いを明確に区別することが最重要である。
- 覚え方のコツ: α1=「血管収縮・散瞳」、β1=「心臓(心拍↑・収縮力↑)」、β2=「気管支拡張・血管拡張(骨格筋)」と臓器別に覚える。「αは血管、β1は心臓、β2は気管支」と3つに整理する。
- 関連知識: 臨床ではα遮断薬(高血圧治療)、β1遮断薬(心不全・頻脈治療)、β2刺激薬(喘息治療)が使用される。受容体の知識は薬理学にも直結する。
- よくある間違い: 心拍数増加と血管収縮はどちらも交感神経の作用であるが、受容体が異なる(心拍数増加=β1、血管収縮=α1)。
- 教科書では「g.副腎のホルモン」の範囲に該当する。
| 受容体 | 分布部位 | 主な作用 |
|---|---|---|
| α1 | 血管平滑筋、瞳孔散大筋 | 血管収縮、散瞳 |
| α2 | 交感神経終末(自己受容体) | ノルアドレナリン分泌抑制 |
| β1 | 心臓 | 心拍数増加、心収縮力増加 |
| β2 | 気管支平滑筋、骨格筋血管 | 気管支拡張、血管拡張 |
表: アドレナリン受容体のサブタイプと作用
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