問題
エネルギー代謝について正しいのはどれか。
- 脂肪組織は筋組織より代謝が高い。
- 基礎代謝量の測定は安静座位で行う。
- 体表面積当たりの基礎代謝量は成人より小児の方が高い。
- エネルギー代謝率は活動時代謝量と基礎代謝量の比である。
解答: 3(体表面積当たりの基礎代謝量は成人より小児の方が高い。)
解説
- 誤り。脂肪組織は代謝活性が低く、筋組織の方がエネルギー代謝は高い。筋量が多いほど基礎代謝量も増加する。
- 誤り。基礎代謝量の測定は安静座位ではなく、覚醒直後の早朝空腹時に安静仰臥位(臥床)で行う。
- 正しい。体表面積当たりの基礎代謝量は成人より小児の方が高い。小児は成長に伴う同化作用が盛んでエネルギー消費が大きいためである。基礎代謝量は体表面積に比例するが、小児では成長のための代謝が上乗せされるため、単位体表面積あたりの値が成人より高くなる。加齢とともに基礎代謝量は低下する。
- 誤り。エネルギー代謝率(RMR)は(活動時代謝量 – 安静時代謝量)/ 基礎代謝量で算出される。単純な比ではなく、運動で余分に消費したエネルギーが基礎代謝の何倍かを示す指標である。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 測定条件 | 覚醒直後・早朝空腹時・安静仰臥位 |
| 基礎代謝量の特徴 | 体表面積に比例。小児 > 成人。男性 > 女性 |
| エネルギー代謝率(RMR) | (活動時代謝量 – 安静時代謝量)/ 基礎代謝量 |
ポイント
- 基礎代謝量の測定条件は「覚醒直後・早朝空腹時・安静臥床」の3条件セットで覚える。
- 覚え方のコツ: 「基礎は朝・腹ペコ・寝たまま」→ 早朝(朝)・空腹(腹ペコ)・仰臥位(寝たまま)で測定する。
- 関連知識: 甲状腺ホルモンは基礎代謝を亢進させる。甲状腺機能亢進症(バセドウ病)では基礎代謝が増大し体重減少や発汗増加がみられる。
- よくある間違い: 基礎代謝の測定を「安静座位」と誤答するケース。正しくは「安静仰臥位(臥床)」である。
『理由で解く 生理学』 Kindle版
本書は、生理学の各テーマを「機序・因果」の観点から再構成し、
知識の断片化を防ぎながら、臨床・学習現場で再利用しやすい理解を目指しています。初学者の学習補助だけでなく、授業設計・復習教材としても活用いただければ幸いです。
Kindle Unlimitedでも使えます。
理由で解く 生理学: 国家試験問題 941問 完全攻略 理由で解く国試過去問






コメント