問題
アキレス腱反射で正しい記述はどれか。
- 受容器は腱紡錘である。
- 多シナプス反射である。
- 上脊髄性反射である。
- α運動ニューロンが関与する。
解答: 4(α運動ニューロンが関与する。)
解説
- 誤り。アキレス腱反射の受容器は筋紡錘であり、腱紡錘(ゴルジ腱器官)ではない。腱を叩打して筋を伸展させることで筋紡錘が興奮する。
- 誤り。アキレス腱反射は伸張反射であり、Ia群求心性線維→α運動ニューロンの単シナプス反射である。多シナプス反射ではない。
- 誤り。アキレス腱反射は脊髄反射であり、反射中枢はS1〜S2の脊髄前角に存在する。上脊髄性反射(脳幹以上が中枢)ではない。
- 正しい。アキレス腱反射の遠心路はα運動ニューロンであり、脊髄前角のα運動ニューロンが興奮して下腿三頭筋(腓腹筋・ヒラメ筋)を収縮させる。反射弓は筋紡錘→Ia群求心性線維→脊髄前角α運動ニューロン→下腿三頭筋という構成で、α運動ニューロンが遠心路として不可欠である。
ポイント
アキレス腱反射の4つの特徴:受容器=筋紡錘、単シナプス反射、脊髄反射(S1〜S2)、遠心路=α運動ニューロンを正確に覚える。
- 覚え方のコツ: 「アキレス腱反射=S1-S2、膝蓋腱反射=L2-L4」と反射弧のレベルをセットで覚える。下肢の腱反射はこの2つが最重要。
- 関連知識: アキレス腱反射の消失はS1神経根障害(腰椎椎間板ヘルニアL5/S1レベル)の所見として臨床的に重要である。甲状腺機能低下症では弛緩相の遅延がみられる。
- よくある間違い: 受容器を「腱紡錘」と答えるケース。腱反射(伸張反射)の受容器はあくまで「筋紡錘」であり、腱紡錘(ゴルジ腱器官)は自原抑制に関与する。
- 教科書では「a.脊髄レベルでの調節」の範囲に該当する。
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